バーチャルサファリ５回目「小さな動物からみる命のつながり」

編集部の萌です！

９月１１日（日）に開催された第５回バーチャルサファリ、
今回は虫や鳥などの「小さな動物」が生む世界について学んでいきます。

野生動物の世界には、網目状の持ちつ持たれつのいろんな関係性があり、全てに理由があります。

様々な理由が重なり合い、不思議なまでによくできている「共生」の世界を、南アフリカの国家資格を取得し、サファリガイドとして活動する太田ゆかさんがサファリカーに乗ってご紹介してくださいました。

キリンと鳥と虫の世界

早速登場したのがアカシアの木でお食事をするキリン。

すると、葉っぱを食べるキリンの周りに鳥が集まってきました。

クロオウチュウという尾が二股に分かれているのが特徴の鳥です。
バッタを食べる様子も観察できましたよ。

鳥たちはキリン、サイ、バッファローなど大きな草食動物の近くに集まってきます。

なぜ、草食動物の近くに集まるのでしょうか？

動物たちが葉や草を食べる時、枝や茂みが揺れて虫が飛び出てきます。
鳥たちはその飛び出してきた虫を食べに集まるのです。
ここに小さな共生関係があるのです。

キリンに驚いて飛び出した虫をクロオウチュウは狙っていたのです。
キリンの食事場はクロオウチュウにとっても虫食べ放題の食事場になっていたのですね。

バッファローと鳥と虫

お次はBIG５（サバンナのサファリで出会える人気No.５）の仲間が登場！
BIG５とは、ゾウ、バッファロー、サイ、ライオン、ヒョウ。

どの動物と出会えたのかというと・・・

バッファロー！！！

こちらはバッファローのオスの群れです。
グーンと拡大して見ると、、、
バッファローの角の表面が凸凹しているのがわかるでしょうか？

この凸凹は虫が角のケラチンを食べることによってできています。
これ意外にもバッファローの体にはダニやノミなどがたくさんいます。
ある研究では１頭のバッファローの体には５万匹のダニがいることも発表されました。

ダニやノミを取り除く方法は３つ。

木や枝に体をこすりつける
泥浴び
鳥に食べてもらう。

鳥にとっては５万匹のダニを纏ったバッファローの体は、食べ放題の最高のお食事場。
そして、バッファローにとっても鳥は厄介なダニを取り除いてくれる大切な存在です。
なぜなら、ダニに噛まれるとダニの唾液に含まれる成分が体の麻痺症状を起こし、
ショック症状を起こすことがあるからです。
体のメンテナンスはバッファローにとって毎日の必須習慣です。

下の写真はダニを除去したいバッファローとダニを食べたいウシツツキ。
お互いに利益があるwin-winな関係が出来上がっているんですね。